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おまとめローンのデメリットと総額の比較
複数の借入を一本化しても、借金が消えるわけではありません。おまとめローンを検討するときは、金利や今月の返済額だけでなく、各社の残り期間、対象外の支払い、費用を含む総額を並べましょう。返済を続けられるかを確かめるための比較例と確認手順を紹介します。
実質更新日: / 公式情報の確認日:2026-10-08

デメリットは「月額・総額・残る支払い」を分けて見る
- 返済が長期化する:金利が下がっても、返済回数が増えれば残りの支払総額が増える場合があります。
- すべての債務をまとめられるとは限らない:銀行ローンやショッピングリボが対象外の商品では、その返済も続きます。
- 費用や審査の条件がある:希望額・希望金利で契約できるとは限りません。完済時の精算額や手数料も確認が必要です。
- 追加で使える生活費にはならない:返済専用の商品では追加借入ができません。一本化後も赤字が続けば、借換えだけでは解決しません。
返済日をまとめることで管理の負担が軽くなる、金利低下で利息を減らせる可能性があることは利点です。その利点が自分の家計でも成り立つか、次のように数字と条件を並べて確認します。
100万円の比較例:残り期間が違う2社をまとめると?
以下は特定の商品や審査結果を表さない架空の試算です。比較時点の残高合計は100万円。A社は残り24回、B社は残り12回とします。これまで支払った利息は含めず、これから完済までに払う金額だけを比べます。
| 借入先 | 残り元金 | 仮定の年率 | 残り回数 | 通常月の返済額 |
|---|---|---|---|---|
| A社 | 600,000円 | 15.0% | 24回 | 29,092円 |
| B社 | 400,000円 | 18.0% | 12回 | 36,672円 |
両社とも毎月1回、元利均等返済の計算に基づく定額を払い、最終回だけ精算する想定です。追加借入・繰上返済・延滞・手数料はすべてなし。借換え後も同じ条件で、仮定の年12.0%とします。
| 比較する案 | 通常月の返済額 | 完済まで | 残り利息 | 残り支払総額 |
|---|---|---|---|---|
| 今の2社をそのまま返す | 1~11回目:65,764円 13~23回目:29,092円 | 24か月 | 138,250円 | 1,138,250円 |
| 100万円を年12.0%・24回に借換え | 1~23回目:47,074円 | 24か月 | 129,750円 | 1,129,750円 |
| 100万円を年12.0%・48回に借換え | 1~47回目:26,334円 | 48か月 | 263,994円 | 1,263,994円 |
借換え前の12回目は65,755円、24回目は29,079円です。借換え後の最終回は、24回案が47,048円、48回案が26,296円になります。
今月の返済額との比較だけでは見落とすこと
24回案は残り支払総額が8,500円少なくなります。ただし、借換え前はB社が12回で終わるので、13回目以降の通常月は29,092円。24回案の47,074円は、その時期には月17,982円多い金額です。「今より月額が下がる」という説明だけで、完済までずっと楽になるとは判断できません。
48回案は通常月の負担を26,334円に抑える一方、完済が24か月遅くなり、残り支払総額は借換え前より125,744円多くなります。月額を維持できることと、総額を減らせることの両方を確認してください。
この試算の計算方法と、実際の契約との違い
毎月定額の計算式は「元金×月利÷[1-(1+月利)の−返済回数乗]」、月利は年率÷12です。通常月額は1円単位で切り上げ、各月の利息は返済前残高×月利の1円未満を切り捨て、最終回は残元金と利息で精算しました。
実際の商品では日割り計算、返済日、最低返済額、端数処理などが異なるため、この表の金額にはなりません。制度上の借換え要件や審査に適合することを示す例でもありません。候補先の適用金利と返済予定表で、各月の支払額・最終回・残り総額を再確認します。日割り利息の計算や返済シミュレーションの見方も参考にしてください。
手数料まで入れると、8,500円の差が逆転することも
比べるのは「借換え後の元金+利息」だけではありません。借換え前の完済に必要な精算利息、振込・ATM手数料、契約事務手数料など、実際にかかる費用の有無と金額を確認します。無料のものを費用に足したり、同じ精算利息を二重に計上したりしないようにしてください。
上の24回案で、仮に別払いの追加費用が合計11,000円かかるなら、総支出は1,129,750円+11,000円=1,140,750円。借換え前の1,138,250円より2,500円多くなります。11,000円は説明用の仮定で、各社共通の手数料ではありません。費用を新しい借入に含めるなら元金も増えるため、その元金から再試算が必要です。
現在の借入先には「○月○日に完済する場合の金額」を聞き、新しい借入先には「費用込みの総額か」「費用の別払いがあるか」を確認しましょう。詳しい精算の手順は一括返済前の確認事項にまとめています。
銀行ローン・ショッピングリボもまとめられる?対象は商品ごとに違う
カードでお金を借りるキャッシングと、買い物の代金を分割して払うショッピングリボは別です。借入先の名前だけでなく、どの利用分を借り換えるのかを確認します。次は対象債務の違いを見るための公式例で、おすすめ順ではありません。
| 公式の商品例 | 対象として案内される債務 | 残る支払いの確認点 |
|---|---|---|
| SMBCモビット おまとめローン(新規会員向け) | 消費者金融やクレジットカードのキャッシングによる無担保の借入。 | 銀行カードローン、ショッピング利用は対象外。これらがあれば、一本化後も別の返済が続きます。 |
| アイフル おまとめMAX・かりかえMAX | 契約の区分によって、銀行の消費性ローンやショッピングリボ等も対象として審査する案内があります。 | 公式注意事項には、貸金業者からの借入だけを対象にする区分もあります。自分の契約でどこまで対象になるか、必ず確認します。 |
いずれも返済専用として案内される商品です。表にある債務なら必ず全額をまとめられるわけではなく、返済能力の調査などの審査があります。商品条件は2026年10月8日時点です。
例えば、対象外のショッピングリボに毎月8,000円払っているなら、提示されたおまとめの月額にその8,000円も足して家計と比べます。「返済先が1つになる」という前提で、対象外の引き落としを忘れないことが大切です。
「総量規制の例外」でも、借金や審査がなくなるわけではない
貸金業者の借換えには、一定の条件を満たす場合に総量規制の例外となるものがあります。金利・月額負担・返済方法・担保保証などの条件を確認する必要があり、商品名が「おまとめ」なら誰でも年収の3分の1を超えて借りられる、という意味ではありません。
例外貸付けも借入残高には算入されます。銀行の貸付け自体は貸金業法の総量規制の対象外ですが、返済能力の審査がなくなるわけではありません。制度の違いは総量規制の対象・除外・例外、一次資料は日本貸金業協会の解説と金融庁の貸金業法Q&Aで確認できます。
申込前から旧借入の精算まで、確認する順番
- 現在の返済を一枚に集める:各社の残高、適用年率、毎回の返済額、返済日、残り回数・完済予定を明細や返済予定表で確認します。分からない項目は借入先へ問い合わせます。
- 対象と対象外を分ける:キャッシング・銀行ローン・ショッピングリボ等の区分を伝え、どの残高をいくら精算するのか確認します。対象外分も家計表に残します。
- 候補先の書面で比較する:適用年率、通常月額、返済回数、最終回、総額、追加費用、担保・保証、繰上返済の方法を確認。広告の下限金利だけで試算しません。
- 精算日と振込担当を確認する:新しい会社が振り込むのか、自分で返すのか、完済額に端数がないかを照合します。審査中・精算未完了の段階で、今の約定返済を自己判断で止めないでください。
- 完済と契約終了を別々に確認する:残高ゼロを確認しても、元の借入枠が自動で解約されるとは限りません。契約で旧借入先の解約が必要か、必要なら手続きと公共料金等への影響を確認します。解約・限度額を下げる判断も参考になります。
一本化後は返済管理表に、新しい返済と対象外の支払いを両方書きます。旧カードが使える状態でも、空いた枠でまた借りることをおまとめの利点にはしないでください。
返済額を下げても生活費が足りないなら、先に相談する
仮に手取り23万円、家賃・食費などの生活費18万2,000円、年払い支出や予備費の積立1万5,000円なら、返済へ回せるのは月3万3,000円です。上の24回案47,074円は足りず、48回案26,334円ならその月の計算上は収まります。ただし、対象外の返済や収入減があれば余裕は小さくなり、総支出も125,744円増える試算です。この金額は家計の例で、安全な返済比率を示すものではありません。
現在の返済がすでに難しい、返済のために別の借入を繰り返している、月額を下げても生活費が残らない場合は、借換えの成立を待たずに借入先や相談窓口へ連絡してください。生活費の立て直しや債務整理・相談の選択肢も確認できます。
融資前に不明な保証料等を振り込ませる勧誘や、「必ず借りられる」といった話には応じないでください。返済や契約の問題を整理する窓口は返済が苦しいときの相談先に掲載しています。
条件と家計を確認するための外部案内
- 日本貸金業協会:貸金業相談・紛争解決センター
返済の相談、契約トラブル、生活再建のカウンセリング等の案内。借換え以外も含めて相談したいときの入口です。 - 金融庁:多重債務者対策・貸金業法等について
財務局や自治体等の相談先を探し、借入れのルールを確認できます。
出典・公式条件の確認日:2026年10月8日。対象債務の説明は上記2社の公式商品概要・注意事項、総量規制の説明は日本貸金業協会と金融庁の一次資料に基づきます。試算・家計例は当サイトの仮定です。実際の契約前に最新の対象条件と返済予定表を確認してください。
借入前に確認したい3つのこと
キャッシングやカードローンは、急な支出に対応できる一方で、返済期間が長くなるほど利息負担が増えます。申込前に、必要額・返済日・毎月返せる上限を確認しておきましょう。
- 借入額は必要最小限にする
- 返済総額と毎月の返済額を確認する
- 返済が苦しい場合は追加借入の前に相談窓口を確認する
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